甲子園コラム

中国

鳥取の甲子園初戦クロニクル|最後の白星・八頭と、倉吉北1-2xの「爆発前夜」

夏の甲子園・鳥取代表の初戦史を辿る。2014年、県立八頭は角館を6-1で破り、鎌谷憲司が11安打を浴びながら緩急と制球で1失点完投。この勝利が2026年現在も鳥取県勢最後の初戦突破となり、その後は11大会連続初戦敗退が続く。負けた初戦は1980年の倉吉北1-2x習志野。延長10回サヨナラ負けだったが、翌1981年春には倉吉北がセンバツ4強へ。1978年の早実撃破、1981年鳥取西・田子譲治の1安打16奪三振完封も振り返り、「勝てなかった県」ではなく「次の一勝を待つ県」として鳥取の高校野球史を描く。
中国

島根の甲子園初戦クロニクル|大社旋風の幕開けと、和田毅-石川雅規「未来の名投手戦」

夏の甲子園・島根代表の初戦史を辿る。2024年、32年ぶり出場の県立大社はセンバツ準優勝の報徳学園を3-1で撃破。左腕・馬庭優太が7安打1失点で完投し、63年ぶりの夏勝利から「大社旋風」が始まった。1997年の浜田は2年生・和田毅と秋田商3年生・石川雅規が投げ合い、3-1とリードした9回裏に失策と押し出し四球で3-4の逆転サヨナラ負け。翌1998年、和田は浜田をベスト8へ導く。古豪の復活と、後にプロで長く投げ続ける二人の左腕の原点を描く。
東北

山形の甲子園初戦クロニクル|東海大山形7-29の屈辱から、日大山形7-1の誇りへ

夏の甲子園・山形代表の初戦史を辿る。1985年、東海大山形はKKコンビのPL学園に7-29。PLは史上唯一の毎回得点、1試合最多29得点を記録した。しかし敗戦は県高野連の強化策を促す転機となる。28年後の2013年、日大山形は優勝候補・日大三を7-1で圧倒。庄司瑞が5安打1失点完投、奥村展征が先制2ラン、中野拓夢も2安打2打点。山形県勢はそのまま史上初の夏ベスト4へ進んだ。7-29から7-1へ、山形が「弱い県」という古い看板を外すまでを描く。
北信越

富山の甲子園初戦クロニクル|富山商が11年ぶりの県勢勝利、高岡商は8点差を追いついた

夏の甲子園・富山代表の初戦史を辿る。1998年、富山商は報徳学園に8-4で逆転勝ちし、県勢の10大会連続初戦敗退を止めて11年ぶりの白星。平井孝英が投打に活躍し、7回には満塁本塁打を放った。2015年の高岡商は関東第一に0-8とされながら10-10まで追いつく驚異の粘りを見せ、田越義史は4安打5打点。数年後の2018、19年には2年連続甲子園2勝、最後は大阪桐蔭と履正社という全国王者に敗れた。富山商・高岡商という県高校野球を支え続けた「両商」の物語。
北信越

長野の甲子園初戦クロニクル|松代が初出場でサヨナラ勝ち、上田東は王者・広島商を延長10回まで追い詰めた

夏の甲子園・長野代表の初戦史を辿る。2006年、創立100周年の県立松代は倉吉北に延長11回7-6でサヨナラ勝ち。地元出身選手で固め、県大会30犠打の粘りを甲子園でも発揮した。1988年、甲子園初出場の上田東は、その大会を制する広島商を相手に7回と9回に勝ち越しながら延長10回3-4で惜敗。番外編では松商学園の6年連続初戦敗退と、1980年の川村一明-中西清起の投手戦も振り返る。
九州

大分の甲子園初戦クロニクル|今宮明豊が島袋興南をサヨナラ撃破、柳ヶ浦は王者・常総に1点差

夏の甲子園・大分代表の初戦史を辿る。2009年、今宮健太を擁する明豊は2年生エース島袋洋奨の興南に9回4-3のサヨナラ勝ち。島袋は翌年、興南を春夏連覇へ導く。2003年の柳ヶ浦は、その大会を制する木内幸男監督の常総学院と初戦で対戦し1-2の惜敗。1年生・山口俊も甲子園のマウンドに立った。柳ヶ浦と明豊、二つの時代を名将・大悟法久志の足跡とともに振り返る。
九州

長崎の甲子園初戦クロニクル|怪物サッシー海星のサヨナラ発進と、長崎南山17安打の死闘

夏の甲子園・長崎代表の初戦史を辿る。1976年、怪物「サッシー」酒井圭一を擁する海星は徳島商に延長10回2-1のサヨナラ勝ち。そのままセンバツ王者・崇徳も破り、長崎県勢24年ぶりの夏4強へ。1997年、39年ぶりに夏へ戻った長崎南山は豊田大谷と延長12回、両校計35安打の死闘。9回に追いつくも、2年生・古木克明の2本塁打に屈した。昭和のサッシー旋風から、前川清も青春時代に野球部で過ごした南山の熱戦まで描く。
東北

福島の甲子園初戦クロニクル|福島商1-0の原点と、聖光学院0-20から始まった強豪史

夏の甲子園・福島代表の初戦史を辿る。1977年、福島商は三浦広之が九州産を3安打完封し1-0、同校夏初勝利。福島大会から53イニング連続無失点を記録した。一方、2001年に夏初出場した聖光学院は明豊に0-20、26安打を浴びる大敗。しかしその敗戦を原点に全国で勝つ野球を築き、のちに福島大会13連覇、2022年夏ベスト4へ。勝利から始まる歴史と、大敗から始まる歴史を描く。
東北

岩手の甲子園初戦クロニクル|花巻東が春準Vを「本物の強さ」に変えた夏、大船渡は重圧に沈んだ

夏の甲子園・岩手代表の初戦史を辿る。2009年、春のセンバツ準優勝だった花巻東は、菊池雄星が3本塁打を浴び5失点しながら長崎日大を8-5で逆転。そのまま岩手県勢90年ぶりの夏4強へ進んだ。1984年の大船渡は春のセンバツで県勢初の4強に進みながら、期待と重圧を背負った夏、初出場の長浜に3-4で敗退。春の快進撃を夏につなげたチームと、つなげられなかったチームを描く。
東北

青森の甲子園初戦クロニクル|青森山田が30年ぶり8強へ、光星学院は9-10xの原点

夏の甲子園・青森代表の初戦史を辿る。1999年、青森山田は松野公介の力投で九州学院を3-2で破り、三沢以来30年ぶりの県勢ベスト8へ。1997年、春夏初出場の光星学院は山根新の青森県勢甲子園初本塁打で始まり、佐賀商との激戦を9-10xで落とした。三沢以後の13連敗、弘前工の20年ぶり白星を経て、「青森は強い」へ変わっていく時間を描く。