甲子園コラム

東海

静岡の甲子園初戦クロニクル|延長14回の歓喜、15回の涙――二つの8月14日

夏の甲子園・静岡代表の印象的な初戦を振り返る。1988年、古豪・浜松商は蔦文也監督率いる池田と延長14回の死闘を演じ、3-2でサヨナラ勝ち。その9年前の1979年、甲子園初出場の県立富士は古豪・高知を相手に延長15回まで戦い、3-4でサヨナラ負けした。奇しくも二試合とも8月14日。さらに1978年センバツ優勝時の浜松商主将・森下知幸が、2007年には常葉菊川を率いて新しい静岡野球を作った歴史まで、村瀬剛志が辿る。
甲子園コラム

茨城の甲子園初戦クロニクル|あと一人から、49年

夏の甲子園・茨城代表の初戦史を辿る。1974年、夏初出場の土浦日大は関東三羽烏の一人・工藤一彦を擁し、1年生・原辰徳らの東海大相模を相手に9回二死まで2-1とリード。しかしあと一人から追いつかれ、延長16回2-3でサヨナラ負けした。それから49年。2023年の土浦日大は開幕戦で上田西と延長タイブレークを戦い、10回に一挙6点、8-3で勝利。そのまま学校史上初の4強へ進んだ。二つの延長戦から茨城高校野球の50年を村瀬剛志が振り返る。
甲子園コラム

群馬の甲子園初戦クロニクル|優勝旗は突然やって来ない

夏の甲子園・群馬代表の初戦史を辿る。1978年、春4強で木暮洋・阿久沢毅を擁した名門・桐生は膳所を18-0で圧倒。この一勝は現在まで桐生最後の甲子園勝利でもある。1998年、桐生第一は明徳義塾を一時5-2とリードしながら延長10回5-6でサヨナラ負け。しかし翌1999年、正田樹を擁して群馬県勢初の全国制覇を果たした。二つの「桐生」から群馬高校野球の時間を村瀬剛志が描く。
甲子園コラム

栃木の甲子園初戦クロニクル|大記録の始まりと、名将最後の九回

夏の甲子園・栃木代表の初戦史を辿る。1962年、春の優勝投手・八木沢荘六を赤痢で欠いた作新学院は、加藤斌が気仙沼との延長11回を投げ抜き2-1。そのまま史上初の春夏連覇へ進んだ。1995年、宇都宮学園は春の王者・観音寺中央を8回終了時6-4とリードしながら、9回に4点を奪われ6-8。名将・上野武志最後の一戦となった。二つの初戦から、栃木高校野球の時間を村瀬剛志が振り返る。
甲子園コラム

千葉の甲子園初戦クロニクル|名門には、「まだ名門ではなかった夏」がある

夏の甲子園・千葉代表の初戦史を辿る。1973年、2年生エース土屋正勝の銚子商は岡山東商を延長12回1-0で破り、次戦では江川卓の作新学院も同じ延長12回1-0で撃破。1984年、春の選抜で初出場8強の拓大紅陵は夏も初出場したが鹿児島商工に0-5で敗れた。翌年全国制覇へ向かった銚子商と、後の全国準優勝校・拓大紅陵。その「名門になる前の夏」を村瀬剛志が描く。
北信越

新潟の甲子園初戦クロニクル|勝利数では測れない、「あと一歩」の歴史

夏の甲子園・新潟代表の初戦史を辿る。1984年、初出場の県立新潟南は京都西を延長11回サヨナラで破り、明徳義塾も倒して8強へ。2016年、中越の今村豪は富山第一を9回1死まで無安打に抑えながら、わずか2安打でサヨナラ負けした。甲子園通算勝利数だけでは見えない、新潟高校野球の「あと一歩」の歴史を村瀬剛志が描く。
中国

山口の甲子園初戦クロニクル|負けから始まったミラクル、初勝利から始まった新時代

夏の甲子園・山口代表の初戦史を辿る。2018年、下関国際は花巻東を延長10回で破り、創部54年目の甲子園初勝利。1976年、玉国光男監督の甲子園初陣となった宇部商は秋田商に終盤逆転負け。その後、宇部商と下関国際はともに夏の甲子園準優勝へ。村瀬剛志が山口高校野球の半世紀を描く。
九州

宮崎の甲子園初戦クロニクル|勝って始まった奇跡、負けて始まった強豪

夏の甲子園・宮崎代表の初戦史を辿る。1993年、初出場の小林西は九回二死から学法石川に逆転サヨナラ勝ちし、一度きりの甲子園で8強へ進んだ。1995年、夏初出場の日南学園は後の全国王者・帝京を延長11回まで追い詰めた。勝って始まった奇跡と、負けて始まった強豪の歴史を村瀬剛志が語る。
九州

熊本の甲子園初戦クロニクル|九回の向こう側にあった、二つの長い夏

夏の甲子園・熊本代表の初戦史を辿る。1978年、初出場の熊本工大高は青森北に九回で追いつき、延長十回に4点を奪って甲子園初勝利。1964年、八代東は開幕戦で掛川西と延長18回0-0、翌朝の再試合まで二日間27イニングを戦った。村瀬剛志が九回の先に残された二つの夏を語る。
甲子園コラム

埼玉の甲子園初戦クロニクル|熊谷商の夏祭りと、所沢商が守った六つのゼロ

夏の甲子園・埼玉代表の初戦史を辿る。1981年、熊谷商は下関商と両校19安打、計23得点の乱打戦をサヨナラで制した。1983年、所沢商は桑田真澄・清原和博が甲子園へ初登場したPL学園を六回まで無得点に抑えた。二つの県立商業高校が残した夏を村瀬剛志が語る。