九州

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甲子園と長崎代表の100年史|サッシーの夏から清峰の全国制覇まで、白球が刻んだ県の記憶

僕が甲子園のアルプス席で「長崎」という文字を初めて強く意識したのは、勝った試合でも、負けた試合でもなかった。惜しくて、悔しくて、それでも拍手が長く続いた試合だった。優勝旗は一度も九州の西の端には渡っていない。けれど、白球が運んだ物語の数なら...
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鹿児島の白球が走った日──樟南の涙、鹿実の夜空、神村の祈り。 三つの伝説は、今も僕らの胸で燃えている。

灼熱の夏。桜島の向こうから吹いてくる湿った風が、平和リース球場のスタンドをそっと揺らしていた。僕が初めて鹿児島の名門たちを目にしたのは、まだ昭和の匂いを色濃く残したあの時代だ。マウンドに立てば球場の空気がひとつ締まる樟南。内野ノックだけで観...
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大分代表の甲子園“全史”──津久見の全国制覇から明豊の躍進まで。昭和・平成・令和の真夏の物語

甲子園のアルプス席に立つと、ふと大分の潮風の匂いがした。昭和、平成、令和──時代は移り変わっても、背番号の汗の温度だけはどこか変わらない。僕は何度もその匂いを感じてきた。グラウンドの白線がまだ手描きだった頃も、スタンドの旗が焼けるように揺れ...